11月3日にデジタル部門での社内セミナーを開かせてもらいました。
今回集まってもらった人々は加工部門で現在CAD/CAMに携わっていない人の中でも若い世代の人たちです。
新人の佐藤さん(左)、小池さん(青)や勤務5年前後の日高さん、丹羽さん、左京さん(緑)、インプラント部門の戸丸さんと、やる気にあふれる方々でした。
デジタル:手作業が7:3の作り方
今回伝えたかったことは「デジタルを使う」という事です。
それはワックスアップが3Dデザイン、鋳造がミリングの代わりというアナログからデジタルの置き換わりでなく、デジタル技工という新しいビジョンを考えた先にある、技工への取り組みの新しい姿に繋がってくると思います。
当日はこの中で唯一CAD/CAM部門に在籍している日高さんにサポートをお願いしながら進めていきました。
デジタル入門には一つの大きな壁があり、それはパソコンを動かせるかどうかです。今回のメンバーはパソコン初心者がいなかったのでつつがなく進行することができました。
CAD/CAM冠とフルジルコニアを1から1日かけて作る
上顎の中切歯・小臼歯・大臼歯の3Dデザインでは初めて触る3Dマウスに四苦八苦しながらも、私の考えに基づいたバイト・コンタクト・アジャストを再現してもらい(デジタルの良い所で数値で同じものが再現できる)形態は好きなようにデザインしてもらいました。
同じ模型上でそれぞれ全く違うデザインになるのはアナログもデジタルも変わらないですね。
デジタルになれば仕上げ方も変化します。この流れの全てを把握することができればバイト・コンタクト・アジャストの無調整が実現できます。
実際に私がミリングしたCAD/CAM冠は無調整で完成まで進み、メンバーは驚いていました。
CAD/CAM用のハイブリッドレジンは研磨も比較的楽なので、ミリング後1本5分で研磨終了になります。
今回は自分の見通しが甘く全員が無調整とならなかったのが悔しいところでした。
ジルコニアは2ステップ仕上げで半焼結時とシンタリング後の操作を行います。
今回は半焼結時の表面調整とカラーリングうを行いました。この操作は結果がシンタリングした後(12時間後)にしかわからないという事で感覚をつかむのにみなさん苦労していました。
今回は私も初めての講師であり手探りだった部分も多かったのですが、なんとか予定していた工程を終えられホッとしました。
反省点も多いセミナーにはなりましたが、今後に繋げられればいいなと思います。
執筆:三浦和也
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