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東京デンタルショー2022

CAD/CAMの歯科技工に携わる者にとって欠かすことのできないものがあります。それは「新しいもの」を今の仕事にどんどん取り入れていくという事です。


というのは機械を使った仕事というのは、使う者のスキルももちろん重要ですが、それ以上にどの機械やソフトウェアを使うかといったことの方が仕事の品質への影響が大きく、そしてたいていの場合、新しい機械やソフトウェアの方が機能が優秀だからです。


デンタルショーでは最新の機械類が一堂に会し、それらを見て回ることで直接に比較、検討することができます。こういった機会は「新しいもの」を取り入れようという歯科技工士にとって非常に有益で、デンタルショーはこれまで以上に重要なイベントになっています。


東京デンタルショー2022はコロナ禍の影響で3年ぶりの開催です。


会場の東京ビッグサイト




いつもはたくさんの人が行きかうこの通路も今日はよけて歩く必要がありません




今回のデンタルショーでの私の目的は、この9月に発売されたDGSHAPEの新型ミリングマシーンの「DWX-53」です。


日本機同士の戦い、第一ラウンド


これまで歯科用CAD/CAMというともっぱらドイツ製や韓国製でしたが、2022年になってとうとうそれらと互角以上に戦える国産の機種が登場してきました。

その一方の代表がクラレノリタケデンタルと松風が取り扱っているキャノン電子(秩父市)の「MD-500」です。


クラレノリタケデンタル MD-500


「MD-500」の特長は、日本の歯科技工所の特殊な状況に適用するよう配慮されていることです。

日本の歯科技工所だけの状況、つまり硬いCAD/CAM冠用のブロックを朝から晩まで連続で加工しても、精度よく製作できるように特に機械の剛性を高めた堅牢な構造を持っています。


日頃、今日は壊れはしないかとCAD/CAM冠用の加工機の機嫌を窺いながら仕事をしている身にとっては、このMD-500が持つズレようがない構造には非常に魅力を感じます。


対してのもう一方はDGSHAPE(浜松市)の「DWX-53」です。DWX-53は同社のDWX-52の後継機になります。



DWX-53取り扱いの松風


山八歯材工業株式会社のブースのDWX-53


デンケン・ハイデンタル株式会社のDWX-53


DWX-53は9月に発売されたバリバリの最新機種で、非常に注目度が高く、会場でも3台を見かけました。

DWX-53の面白い点はDWX-52から進化するにあたってその構造を一新したことです。そして情報によればその新しい構造は機械の剛性を高めるためのもので、キャノン電子のMD-500の中身に似ている、というのです。


ユーザーの自由な想像が許されるのならば、これはDGSHAPEが国産の加工機メーカーのトップシェアをかけてキャノン電子に勝負を挑んでいる、とみられなくもない状況です。

しかしこういった企業間での競争は、結果として機器の急速な性能向上をもたらすことが多いので我々ユーザーからすると大歓迎です。


DGSHAPE社の過去の製品であるDWX-50やDWX-4は標準機として歯科技工所の設備の基準となっていました。性能と会場での注目の集め方からすると、DWX-53もまた今後の歯科技工所の加工機の「新しい基準」を形成していくと思われます。





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